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山あいの稲
 
「百聞は一見にしかず」と言う。
広大な北海道に、よく当てはまる言葉だ。
 
自分の車で移動し、人、町、風景に訊く。
様々な答え、事実、思いが返ってくる。


 
 
 
旭川の隣、深川市。
北海道内でも、比較的に冬が厳しい地域だ。
だが農業も盛んで、稲やソバの作付けも多い。
最近では、食味に優れた銘柄米も収穫される。
 
 

深川の市街地を離れ、郊外を北上する。
地形が山がちとなり、道幅も狭くなる。
冬は路面が凍結し、地吹雪にも見舞われる。
ここは、けして楽な生活環境ではない。
 

 
ある年の、初夏の頃だったか。
山あいの、わずかに開けた地形の辺りに、
狭いながらも、水田が残っているのが見えた。
それは感動の光景だった。
 

 
かつては、原生林や原野であったはずだ。
交通の便も、はるかに悪かったであろう。
人が自然と向き合い、関わり、調和した。
その見事な成り行きが目の前にあった。
 

 
だが、もっと素晴らしい事実に気付く。
もともと、稲は亜熱帯が原産地である。
日照不足や冷気に弱い、寒がりな植物だ。
それが、冷涼なこの地の山間で栽培されている。
何千年もの、執念の結果としか言いようがない。
 

 
シルクロードの終点が「正倉院」ならば、
ライスロードの終点は、この北海道のどこかだ。
それはラクダの歩みよりもはるかに遅く、
モミ一粒に民族の歴史の重みを込め、
この地まで導かれたのだ。
 
 

今年、夏の頃に試してみよう。
あの道を、さらに北へと走り、
「稲の終着駅」に行き着けるのかを。
僕が受け続けた「恵み」の広がりを、
この眼で確かめなければならない。
 http://40neko.com/wave/archive_23.htm
コメント(2) / トラックバック(0)夫婦で思うこと
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投稿者: メイ
2008/02/06 22:34   [home]
しまねこさん、こんにちは〜
初書き込みさせて頂きます!

私は北海道には5回ほど行きましたが、全くそんなことに目を向けることなくいろんな風景をただ通り過ぎるだけでした。
何か、大切なものを見過ごしてきたような。
しまねこさんみたいな眼を持てたら素敵だろうな〜
投稿者: しまねこ
2008/02/06 23:36  
メイ様

コメントありがとうございました。
北海道は世界で21番目に大きい島です。
ゆっくり走ると、色々なものが見つかります! またいらして下さい。

でも私、家の中では妻に言われます。
「もっとよく探しなさい、どこに眼を付けてるの!」

これからも、よろしくお願いします。
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