元彼女とお買い物。
年甲斐もなく、手をつないで。
すると、職場の新人とばったり。
ちょっとシャイで、キマジメな男だ。
「どうも、こんにちは」 内気な雰囲気のアイサツをくれた。 「あっ、実はこの人、元彼女でね」
「えっ!・・・・」
これぐらいのことで、驚いている。
「覚えておいてね、ここじゃよくある話でね」
「・・・・・・」
「まっ、知ってる人は知ってるけどね。」
「・・・・・・」 「12年前に僕と結婚してね、だから元彼女」
まっ、ミエミエの展開だけど。
だが問題はここから始まる。
「ごめんなさいね、お世話になってます。」
妻の人間観察が始まった。
「は・・・そうなんですか、いやこちらこそ・・・・」
けっこう、動揺したままだ。
あ〜、この若い男は運がなかった。
ウチの奥さんに、スキを見せてしまった。
妻の嗅覚が、獲物を捕らえてしまったよ。
「彼、職場でも大人しいんだ。キマジメで」
「あらぁ、そうなの。だけど男の子はマジメな
だけじゃダメなのよ、大人しいだけでも・・・・
・・・(中略)・・・なんだから、頑張りなさい」
劇薬のように、言葉を浴びせる。
ニコニコしながら、ペースに巻き込む。
若い彼にとり、これは天災に近い。
この日は、諦めてもらうことになる。
しかし、不思議だ。
この後輩、次に街で会うとニコニコ寄ってくる。
かまわれたくて寄ってくる。
また妻にちゃかされ、嬉しそうにしている。
40のオバサンにですよ、本当に。
何がいいんだか。
こういうタイプを見分けるのが、妻は実にウマイ。
ま、こんな励まし方もあるのかな。 |