「しまねこ家」に関わる人達
妻の限界
地図が読めない。
義理姉(妻の姉)の限界
空気が読めない。
義理姉には2つの顔があった。 妻と僕が知り合った頃はもう2児の母。 そしてもう一つは「職業人」としての姿。 某生命保険会社のセールス員だった。 それもかなり強引な・・・・・・
僕は独身の頃、喫茶店が大好きだった。 行きつけだけでも5軒はあっただろうか。 ただし、うち2軒は義理姉も常連の店だった。 僕はそこで保険の勧誘をされた時期があった。
カウンターの隣の席に、いきなり義理姉が座る。 僕が休日を楽しんでいることなんて関係ない。
「あら○○君じゃない、お話してもいいかしら」
こんな調子で、突然に商売の話になる。 僕が少し意地悪になるのも無理はない。
「考えてくれました? この間のお話」
「○○生命に入る件ですか?」
「そう、気持ちだけでも聞かせて下さらない?」
「○○生命に入る気はありませんよ」
「どうして? もう一度説明させて下さる?」
「今入ってる会社で問題は無いんです。
転職は考えていません」
「ちょっと、誰も入社しろとは言ってないわよ」
これじゃ気の合わない関係にもなるわなぁ。 たまたま一緒に来ていた妻は面白がってたけど。 自分の妹を紹介したくなる相手じゃないはずだ。
しかし妻にだって、こんなことがあったと聞いた。
派手な格好で出かける妻に、妻の父が言った。
「嫁入り前の娘が、そんな格好で夜遊びするな」
「あのね、お父さん聞いてね。 嫁に行ったらこんな服は着ないわよ。 夜遊びだってする訳ないでしょう。 嫁入り前だからこんなことするの。でしょ?」
妻、堂々と飲みに行ったらしい。
そしてとうとう、こんなことが起きた。
街中に来た献血車の受付で、僕が訊かれていた。
「今日は400ccのほうでお願いできますか?」
その時、突然、背後で声がした。
「大丈夫です。いっぱい抜いて下さい。
致死量直前まで」
振り返ると、そこには今の妻がいた。 まだ付き合い始める前の話だ。 なぜかこの日のことを鮮明に憶えている。
妙な者どおし、妙な惹かれ方をしたのだろうか。 そんな気がしてならない。
今、ウチはアンパンマンに突っ込むのが定番だ。
「愛と勇気だけが友達ってなんだよぉ〜! ほかに友達いないのかよぉ〜!」
夫婦してこれだから、バカだよね、まったく。 でもこれが自然体なんだから仕方ない。
しかし、義理姉がこれを羨ましがっている。 変われば変わるもんだ。仲間になりたいらしい。
それならば、いつでも遊びに来ればいいのに。 義理姉弟で漫才でもやってみようや、そのうち。
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