朝、職場でみんながそろうのを待つ。
まずは一通り、同僚の顔を眺める。
独身のM君とK君が出勤してくる。 M君は上々らしい。
しかしK君は顔色がよろしくない。
きっと朝食をとっていない。 僕もみんなも、いつものことで分かっている。
しかし、小言オヤジとしては黙ってはいられない。
「おいKよ、お早う! 朝ごはん食べたかい?」
「お早うございます、食べてないです」
毎朝のことだ。 あまりいい話ではない。 彼はデーター分析の達人だが、生活がまずい。 そこでH君がK君にコーヒーを運んでくる。 今日も彼が一番早かったらしい。
「ほら、飲んで」
「どうも・・・・・砂糖、入ってるね・・・・」
彼はコーヒーに砂糖は入れないのが好みだ。 だが、強制的に糖分補給をしてもらう。 これは僕がさせていること。 低血糖よりはいいだろう。
「冷蔵庫に野菜ジュースあるでしょ」
主婦でアネゴ肌のY君がボソっと言う。
彼女は去年結婚した。 TOEICが常に700点超。 そして健康オタクの傾向もある。 いろいろとK君とは正反対。
(実はオフィスに冷蔵庫を持ち込んだ。 残業が常態の職場だから、夜食に便利なのだ。 カップラーメンも続くとよくない。 離れたところに、レンジもある。)
M君が突然に言う。
「俺の牛乳もあるぞぉ〜」
つまりはコーヒーにぶち込めということ。 念のため賞味期限だけは確認させる。
朝食を食べなかったK君、みんなにいじられる。 そして嫌いな野菜ジュースを飲まされている。
新しい部署だが、新人を除き長年の顔見知り。 朝ごはんを食べないK君の悪い習慣も知っている。 そして、いい意味で世話好きが多い。 仲もいいようだ。
K君よ、朝ごはんは食べようね。 明日も、みんなにいじられちゃうぞ。 |